大切にしまわれていた内田裕也が樹木希林に宛てた手紙(ラブレター)

昨年(2018年)女優の樹木希林さんが亡くなった。

遺品整理を始めた娘の内田也哉子(ややこ)さんは、

書棚に大切にしまれていた一通の手紙を見つける。

それは、

ロンドンのホテルの便せんに書かれた、

内田裕也からの古びたラブレターだった。

今回は、

その手紙(ラブレター)の内容を確認しつつ、

そこから見える樹木希林と内田裕也の関係について

エピソードなども交えながら迫ります。

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樹木希林とロックに宛てたラブレター(手紙)

2018年9月30日に東京都港区の光林寺で

樹木さんの告別式が行われた。

そこで喪主代理を務めた也哉子さんが

体調の芳しくない喪主の内田裕也に代わって挨拶。

その際に、内田裕也が樹木希林へ宛てた手紙の内容が明らかになった。

なお、喪主を務めた裕也さんは、

告別式においてはいっさい言葉を発していない。

樹木さんの死が

裕也さんにとって、あまりにも衝撃的で

言葉も発せられないほどだった為と報じられている。

さて、その手紙というのは、 

内田裕也さんがロンドンに滞在している際に

樹木希林さんに当てたエアメール。

この手紙は、

43年にも及ぶ別居生活を送った

樹木さんと裕也さんが、

別居を始める前の同居時代のときのものです。

その手紙の全文がこちらです。

今度は千帆(樹木希林の旧芸名)と一緒に来たいです。

結婚1周年は帰ってから二人きりで。

蔵王とロサンゼルスというのも、

世界中にあまりない記念日です。

この1年、

いろいろ迷惑をかけて反省しています。

裕也に経済力があれば、

もっとトラブルも少なくなるでしょう。

俺の夢とギャンブルで

高価な代償を払わせていることはよく自覚しています。

突き詰めて考えると、

自分自身の矛盾に大きくぶつかるのです。

ロックをビジネスとして

考えなければならないときが来たのでしょうか。

最近、

ことわざが自分に当てはまるような気がしてならないのです。

早くジレンマの回答が得られるように祈ってください。

落ち着きと、

ずるさの共存にならないようにも。

メシ、

この野郎、

てめぇ、

でも、

本当に心から愛しています。

1974年10月19日 ロンドンにて 裕也

(出典:『産経ニュース』

いかがでしょうか。

私はこれを読んだときに、

若き日の裕也さんの苦悩を感じました。

裕也さんはロックが純粋に大好きなんですね。

でも、

好きなだけでは食べていけない。

だからロックをビジネスの種にしなければならない。

でも、大好きなロックを

安易に金に変えるような汚れたことはしたくない。

そんなのロックへの冒涜(ぼうとく)じゃないか?

おれはもっと純粋にロックを愛したいし、

この素晴らしいロックの世界を、

みんなにも知って欲しい。

そんな「純な」思いがあったのかもしれません。

『なぜこのような(夫婦)関係を続けるのか』

と母(希林さん)を問い詰めると、

平然と

『だってお父さん(裕也さん)にはひとかけら、純なものがあるから』

と私を黙らせるのです。

(出典:『産経ニュース』

と同じ告別式の際に也哉子さんが言っているように、

樹木さんは、

裕也さんの中に「純なもの」を見いだしていて、

そこに惚れ込み愛していたのです。

その内田裕也が何をしてくれるのか、

何をやらかしてくれるのか楽しみで仕方ないし、

内田裕也の夢の実現を手伝いたい。

その期待に応えるかのように

裕也さんには、

逮捕されるほどの問題行動もあれば、

ぶっ飛んだ都知事選の政見放送など

エピソードに事欠かない。

もっと破天荒に!内田裕也を煽る樹木希林

そんな破天荒な内田裕也だが、

「ひとかけら、純なもの」があったと、

希林さんは言う。

それは事実でしょうし、

そのことを樹木さんは生涯信じ、

裕也さんとの日々を大切に過ごしてきた。

一見すると樹木さんが、

ハチャメチャな裕也さんが暴走しないように、

手綱を引いているように見える。

でも、実際のところ、

樹木さんのほうが裕也さんを

焚き付けていたのかもしれないと思えてきた。

もっと内田裕也らしく破天荒に生きろ、と。

(出典:『NEWS ポストセブン』

こう語るのはプライベートでも

希林さんと親交があった医師の鎌田實(みのる)さん。

世間で思われているイメージとは逆になるが、

実は希林さんのほうが肝が据わっていて

破天荒かもしれない。

例えば、

こんなエピソードがある。

2011年に当時50歳の元交際相手の女性に復縁を迫り、

強要未遂及び住居侵入の容疑で内田裕也が逮捕された。

その際に希林さんは自宅で報道陣に対応。

その際、こういったのです。

本当の謝罪は本人から頭を下げてもらいたい。

籍を入れた責任上、

どうするかを考えながらいきたい。

夫1人だけ、奈落の底に落として、

自分だけ保身ということはしません

(出典:『日刊スポーツ』

自分の旦那がストーカー容疑で逮捕されたら、

女優という自分の立場もあるわけですから、

自分の身を守るために

取りつくろうような発言のひとつでも

したくなるのではないでしょうか。

しかし希林さんは、

その真逆の発言をする。

全く自分の身を守ろうとしないし

責任は自分にもあるとし、

ともに償おうとしている。

ほんと肝が据わっているというほかない。

この会見の際に報道陣から、

あなた(樹木さん)こそ、ロックンローラーだ!

と言われたようです。

確かにその通りです。

「私がいるんだから

好きなように内田裕也らしく生きろ!」と

樹木さんがそう見守り、励ましているように思えてくる。

鎌田さんが言うように

樹木さんは裕也さんの行動を制限するのではなく、

その逆に裕也さんを焚きつけていたのかもしれない。

鎌田さんは先ほどの発言に続けて

こう言っている。

二人(希林さんと裕也さん)は

いつも一緒にいるような、

わかりやすい夫婦関係ではなかった。

安定した関係や家庭の団らんを求めるのではなく、

関係を壊しながら新たに再生していくような絆が、

二人の間にあったのではないかと感じた。

だとすれば、

樹木さんは裕也さん以上に

ロックンローラーだったように思う。

(出典:『NEWS ポストセブン』

「関係を壊しながら新たに再生していくような絆」

という興味深い発言がされていますが、

予定調和のような安定を避け、

安定してきたら敢(あ)えて壊して不安定に身を置く。

それが二人には良い刺激になり、

新しい何かを産む創造の源だったのかもしれない。

内田裕也なくして樹木希林はなく、

樹木希林なくして内田裕也はなし、

といった関係性だったのかもしれない。

樹木希林と内田裕也の理解されなかった純愛

さて、話を手紙(ラブレター)に戻します。

最後の部分をもう一度引用します。

メシ、

この野郎、

てめぇ、

でも、

本当に心から愛しています。

1974年10月19日 ロンドンにて 裕也

(出典:『産経ニュース』

希林さんに向けて、

「本当に心から愛しています」と

手紙に記すその前に、

「メシ、この野郎、てめぇ」と書かないと(悪態をつかないと)恥ずかしくて言えないのです。

希林さんのことを裕也さんは愛しているのです。

ですが、

恥ずかしくてストレートにそれを言えないのです。

裕也さんは、シャイでナイーブで正直な人

なのではないかと私は思う。

決して悪人でも変人でもないと思う。

むしろ真面目なんだと思う。

不動の価値観である

ロッケンローラーに縛られて

さらに樹木希林という最強の嫁に縛られて

必死になってもがき演じているように思えてならない。

この手紙の書き方から

裕也さんの「純」で

ナイーブな一面が見える気がします。

希林さんがこの手紙を受け取ってまもなく、

二人は43年にも及ぶ別居を開始することとなる。

その別居中の二人は外から見ていれば問題だらけ。

実の娘ですら異様な夫婦のあり方を疑問に思い、

母(希林さん)に問い詰めるほど。

しかし、樹木希林さんはこの手紙を44年も

捨てることなく大切にしまっていた。

樹木希林と内田裕也。

本当に一筋縄ではいかぬ関係。

内田裕也は希林さんと結婚する際に

記者会見でこう言ったという。

俺も彼女も普通の人とは

結婚できない。

その2人が出会えたことを

神様に感謝したい。

(出典:『BIGLOBEニュース』

まさに神の粋な計らいで、

素晴らしい化学変化を起こし合う

二人をつなげたといえます。

そのおかげで、

私たちは樹木希林と内田裕也という

たぐいまれな存在を享受(エンジョイ)できるのですから。

感謝するほかないです、神に。

結論

内田裕也が樹木希林に宛てた手紙に関する結論としては、

以下の三つ。

①明らかになった手紙(ラブレター)からは、

内田裕也の樹木希林への愛と共に

ロックへの愛(熱い想い)が記されていた。

②その手紙を読み解くと、

内田裕也のシャイでナイーブな性格が見えてくる。

③非常識的で破天荒で暴れん坊に思える

内田裕也だが、実はそんな人ではなく

常識的で純粋で優しい人だと思う。

自分が考える「ロックの精神」への忠誠と

最愛の妻・樹木希林の

愛ある励まし(煽り)が強すぎて

非常識的にロッケンロールに生きるほかなくなったのかもしれない。

ただそれがかっこいい。

犯罪を美化するつもりはないが、

内田裕也はとにかくかっこいい。

ぬるま湯の中で月並みな安寧に溺れるのではなく

耐えることなく眠りこけそうになる自分をたたき起きし、

みっともない姿をさらすようなことがあってでも、

「ロッケンロール」を金科玉条に内田裕也はもがいている。

もっとロックのためにできることはないか?

このろくでもない世界に

何かロックな事を残せないか、と。

 
 
 
 
 
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HAPPY NEW YEAR! 新年は内田裕也のニューイヤーロックフェスで迎えました!最高! 何度か行ったことあるけど、今回は伝説を観たんじゃないかってくらいヤバかった。#シナロケ からのカウントダウン、そして #内田裕也 の渾身のパフォーマンス。カッコ良すぎる #陣内孝則 神セトリの #頭脳警察 に #カイキゲッショク と #鮎川誠 のジョニーBグッドとか見どころありまくり!本当に行ってよかった!ロックンロール謝謝!思わずジムビームのミニボトル、1本空けちゃったじゃないか(^o^; #nywrf

バッキー ☆大坂さん(@backy_osaka)がシェアした投稿 –

その姿は本当にかっこいいとしか

言いようがない。

また旦那を煽りに煽った樹木希林も

本当にロッケンローラーというほかない。

私としては、

内田裕也がいみじくも自ら言ったように

内田裕也と樹木希林を出会わせた

神に感謝するほかない。

  *

最後に、

樹木希林さんのご冥福と、

内田裕也さんの健康と今後のご活躍を、

合わせてお祈り申し上げます。

最後まで

お読み頂きありがとうございました。

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